アジングの釣れるシーズン、時期について|春パターンや産卵期を交えて解説

アジングは時期や釣れるシーズンを知っていれば、福岡や広島、関西なら大阪湾、日本海の新潟など全国どこでも成り立つ可能性のある釣りです。今回はアジングをする上で、時期、シーズンごとの特徴を解説するとともに、釣れる時間帯や春パターンなどをご紹介します。

■年中で最も釣れるシーズンはいつ?

●秋~初冬がイージーモード 


時期、シーズンの中でも最も釣れる時期は秋から初冬です。夏にバクバクと湾内で餌を食べて成長した豆アジが20cmを超えるようになってそれらがマズメの入れ食いタイムや夜のナイトアジングでも頻繁に当たる一年で最も釣りやすいアジングシーズンです。各地方によってベイトはそれぞれですが、近年ではアミの仲間が多いです。いわゆるプランクトンパターンです。プランクトンパターンはシビアで難しいといったイメージがありますが、秋口のアミ捕食アジは非常に高活性です。この理由は水温で、人間が肌寒いと思われる11月くらいになると海水もさぞ冷たいのでは?と思う方も多いと思います。しかし、海水温はまだまだ20度付近です。この20℃というのはマアジのみならず、近海魚には最適の水温です。実際に近海魚系の水槽水温も通年20℃前後で設定している水族館や水産施設も多いです。このような理由から秋口~のアジングは非常に高活性な個体が多いので初心者の方でもアジングにトライするには最高のシーズンと言えます。

■お正月明け~だんだん釣れなくなる

●水温15℃くらいから活性低下


シーズンの中でも最も難しくなるのが1月後半~2月です。この頃になると水温は15℃を下回ります。また北西風が吹き荒れる時期でもありますので、吹きさらされた海面水温は10℃を下回る場所も少なくありません。よって、今まで小型のアジが安定して釣れていたところも、全くいなくなってボーズ…。といった経験も私も何度かしたことがあります。こんな時期にアジはどこへ行くのか?という疑問を持つ方も多いと思いますが、深場へ落ちていく個体が多いとされます。どのくらいの深場かと言いますと、50m以上で100m以深でもマアジはオフショアの釣果として上がっています。急に水深が深くなるリアス式海岸の愛媛県などでは岸から届く範囲でのスーパーディープエリアが存在しますが、遠浅の多い太平洋側だとアジングが難しくなる時期でもあります。しかし、海水の面白いところはまれに厳寒期でも高温の潮が岸近くまで挿してくることです。このようなタイミングは絶好のチャンスで、深場に落ちていた大型のアジが接岸するタイミングでもあるのです。

こちらは私が2017年の2月に三重県(太平洋側)で釣ったアジです。このように厳寒期でも大型アジの接岸がある場合がありますので、海水温のチェックはとても大切です。こちらは海水温の確認に便利なサイトです。ご活用ください。

■4,5月春パターンで大型が期待される

●稚魚ベイトパターンでナブラが発生


シーズンの中でも最も大型が期待できるのが4,5月の春パターンです。この時期は色々な魚種の稚魚が岸際に多く張り付く傾向があります。特にメジャーなのがボラの仔魚です。このボラの仔魚は水面付近を大群で押し寄せます。これがベイトボールとなってアジやメバル、ヒラスズキなんかも捕食するためにナブラになることが多いです。地域にもよりますが、アジのナブラや回遊は夕方~のマズメ時にあることが多いので、明るい時間帯からベイトとなるボラ仔魚の群れを探しておくことをおすすめします。ちなみにこの春パターンのアクションは表層のただ巻きや、水面直下でのリフトアンドフォールがおすすめです。また、ワームはピンテールがおすすめです。
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●春パターンで釣れるアジについて


春パターンで釣れてくるアジについてですが、脂がとてものっている個体が多いです。この時期のアジは産卵期を前にして抱卵していたり、生殖器が発達しています。一般的に卵巣や精巣に栄養が持っていかれているのでは?と思うかもしてませんが、アジの場合は逆で、この時期に脂がのる個体が多いです。大変美味しいので是非釣ってみてください。

■6月 産卵期に突入

●中々つれない渋い時期

時期、シーズンの中でも最も釣りにくいのが6月の梅雨時期です。全国でズレはありますが大体このくらいの時期がマアジの産卵期とされています。産卵に向けてシャローエリアから姿を消すので、まるっきり居なくなるようなところもあれば、産卵場所が近くにあると大群で押し寄せてくるところもあります。しかし共通して言えることは釣りにくということです。産卵期前までは簡単に釣れていたのに、この時期に入ると口を使わなくなってしまう傾向にあります。

■初夏~豆アジシーズン開幕

●今年生まれの豆アジの群れが多数回遊


シーズンの中でも豆アジ遭遇率が最も多いのが初夏~です。ほとんどが豆アジというポイントも少なくありません。豆アジがこの時期に捕食するのはプランクトンです。夏は海水温も高いので大量にプランクトンが発生しており、夜間常夜灯に集まるそれらを捕食しに豆アジの群れが回遊してきます。豆アジを狙うのならば外海ではなく湾内の静かな漁港周りをおすすめします。もちろん外海向いた漁港にもいますが、波や潮流が穏やかな場所を好むので、○○浦や○○湾というような地名の場所からポイントを絞っていくと良いかもしれません。ポイントに付いたら常夜灯下を目視で必ずチェックしましょう。群れが表層に入っていればギラギラと確認することができます。


*一般的なマアジのシーズンごとの動向をまとめました。地域差によって異なる場合もありますのでご了承くださいませ。

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