青物の締め方解説|ハサミやナイフを使った血抜きの方法と神経締めの仕方をご紹介

青物の締め方を解説します。青物とはブリ、カンパチ、ヒラマサの3魚種を指しますがこれら青物は締め方ひとつで味や鮮度状況が大きくかかわります。今回は釣った魚を締める際に覚えておくと良い、ナイフやハサミを使った簡単で確実な血抜きの方法と、専用の道具を使った神経締めのやり方を解説するとともに、エラをナイフで刺すなどの間違いもお伝えします。

■青物の締め方は4段階に分かれる

●活け越し、放血、脳天締め、神経締め



青物の締め方は、完璧に行おうとすると、活け越し、放血、脳締め、神経締めの4段階に分かれます。今回は段階ごとに順を追いながら締め方を解説していきます。

■活け越し

●疲れた筋肉を回復させる

締め方は大事ですが、まずは締める前に魚を良い状態にして上げることが大切です。釣った魚や網などで上がってきた魚は暴れるうちに筋中のATPが減少します。ATPとは高エネルギーリン酸結合でつながったアデノシン三リン酸という物質で、簡単にいうとエネルギーが減少してしまっている状態です。これを回復させるために船のカンコなどでしばらくの間そっとしておく必要があります。これを活け越しと言います。ただし、現状は遊漁船や乗る船によってカンコが使えるとは限りません。そんな時はこの段階をスキップせざる負えないので、放血から作業を行ってください。

■放血

●ナイフ、ハサミで血抜きをしっかりと行う


血抜きをしっかりと行います。まず、片方のエラ蓋を持ち上げます。するとエラが露わになります。エラのさらに下側をのぞき込むと薄い透明の膜があるのが分かると思います。これが腹膜です。この腹膜に下側(あご側)から刃先を入れていきます。

下から上へ滑らせていくとコツンと背骨に当たるのが分かります。背骨の下には欠陥が走っているのでそれを切断するイメージです。後は大きめのコンテナやバケツに入れれば心臓の鼓動とともに体外へ放血されるので血抜きが完了します。ちなみに、エラをナイフで突く人がいますが、腹膜を切るように意識されると良いです。

■脳天締め

●脳、延髄を締める


締め作業に入っていきます。まずは脳天締めをします。魚体の側面を眺めると線のようなものが入っているのが分かります。これは側線と呼ばれるもので水流を感知する器官です。側線はどんな魚にも携わっています。この側線とほぼ同じ位置に背骨と神経が走っています。この延長線上にあたる頭部から専用のピックを打ち込みます。

これが脳天締めです。打ち込むポイントは目と目の間、眉間の辺りをイメージしておくと良いです。

■神経締め

●脊椎の上部を走る神経に締め道具を挿入


神経締め作業に入っていきます。脳天締めをしたところには穴が開いているはずです。ここに神経締めのワイヤーを挿入していきます。脳天締めをした穴は深くても延髄までなのでそこから先の神経に入れ込んでいくイメージです。一発で入っていけばよいのですが、入らない場合は上下左右にワイヤーを動かして入っていくポイントを見つけます。神経にうまく入ると、ビクビク!っと体が動くとともに、背びれや胸鰭がプルプルと振動するのが分かります。後はしっかりと奥まで挿入したら、ワイヤーを2、3回しごきます。ワイヤーを抜いて魚体と並べたときに、挿入シロがほぼ同じ長さだったらしっかりと神経締めが出来た証拠です。

●神経に中々入らない場合

道具が神経になかなか入らないがあります。そんな時は尾びれ側から挿入してみましょう。尾びれの付け根に背中側から切り込みを入れます。そして背骨を軽くポキッっと折ります。すると背骨の断面が露わになります。

よく見ると背骨の上、背びれ側に小さな穴があります。これが神経です。ここに専用の締め器具を挿入していきます。頭部からの挿入よりも比較的簡単に入っていくと思います。

*魚への切断面は出来るだけ少ない方が、氷で冷却する際に水の浸透が少なくなりますのでまずは頭部からの挿入を試し、できなければしっぽ側から入れるのが良いと思います。

■神経締めの道具のご紹介

●形状記憶型のワイヤーが使いやすい 


道具のご紹介をします。神経締めの道具は色々と出ていますが、形状記憶型のツルっとしたワイヤーが使いやすいです。左右上下動かすときに直線状に記憶されている方が扱いやすいのでおすすめです。
▼神経締めの道具特集について詳しくはコチラ▼

■おすすめの青物レシピ特集

青物をしっかりと締めて持ち帰ったら、美味しく料理しましょう。おすすめのレシピをいくつかご紹介しますのでご覧ください。

●あま辛い漬けタレが最高のハマチの漬け丼


ハマチなど小型の青物はお刺身が飽きたら漬け丼にすることが消費もできて美味しくいただけるのでおすすめです。▶激ウマ!ハマチの漬け丼レシピ|簡単な漬けダレの作り方をご紹介

●自家製シーチキンがおすすめ


ブリなどの大型青物を家庭で食べる時は、ブリしゃぶや定番のぶり大根など色々な調理法をしても切り身がまだ余ることがありますよね。そんな時は自家製のシーチキンを作ることがおすすめです。大変上品ですし、ストックも効くのでおすすめですよ!▶手作りシーチキンの作り方|ブリやワラサ、ハマチの切り身で自家製ツナを作成!

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