閃輝暗点という言葉をご存知でしょうか?私は約3年ほど前から片頭痛に悩まされていたのですが、実はこの症状が偏頭痛だと長い間気がつかなかったのです。今回はワインやコーヒーといった発作を起こしやすい食べ物や、そもそもどういった経緯で片頭痛になったのか、その症状や受診した病院について経過を追って自己体験談を書いていこうと思います。あまりの痛みや吐き気に片頭痛だとは思わない方もいらっしゃるかと思います。是非最後まで読んでみてください。

■ランニング中、視野が欠けた

●30分後に吐き気と頭痛

頭痛持ちの方は現代社会では沢山いらっしゃると思いますが、私は今までほとんど頭痛で悩んだことはほとんどありませんでした。

ある日、仕事後にランニングをしていた時、視野が欠けるような目が見にくい症状が出ました。


(このような感じでキラキラしたプリズムがかかったような感じがしました。スマホ画面なども焦点が合わなくて読めませんでした)

その後10分もしないうちに視野は元に戻ったのでそのままランニングを続けました。

その後家に帰りシャワーを浴びている最中でした。頭が痛い気がするなと思ったときには時すでに遅し、激しい頭痛ととてつもない吐き気に襲われて立っていられなくなり約4時間にわたり床にのたうち回ることになったのです。本気で救急車を呼ぼうか迷ったほどでした。

4時間ほど経過した後、なんとか回復傾向にあったのでその日は水分を取り就寝することにしました。

■熱中症と診断された

●その後、月に一度の頻度で同じ症状が出る

頭痛と吐き気に襲われた次の日、内科を受診したところ熱中症と診断されました。時期も初夏であったこと。ランニングをしていたことからも私自身も熱中症だと思い込んでいました。

しかしその後、月に一度程度の頻度で定期的にその症状が表れるのです。調べてみるとたしかに熱中症がクセになるという方も多く私もその1人なのかと思っていました。しかしおかしなことにこの症状が真冬にも出るのでした。

この症状が出てから約1年が経過した頃、やっぱりおかしいと思い色々と調べてみると「閃輝暗点」(せんきあんてん)という言葉を知ったのです。この閃輝暗点は視野の一部にキラキラした模様が現れるのですが、たしかに私も視野が欠ける時、見えていない部分がプリズムのようなキラキラしたものがかかっていたのです。

ちょうど知り合いに眼科医がいたのでその症状を伝えたところ、ほぼ間違いなく閃輝暗点と偏頭痛だと診断されたのです。一年の謎が解けた瞬間でした。

■神経内科を受診

●CTやMRI

神経内科を皆さんご存知でしょうか?一見心の病の病気!?と思うかもしれませんがそれは精神科で全くの別物です。先ほど述べたように眼科医に相談したところ、閃輝暗点と偏頭痛なので神経内科を紹介されたのです。私は患者なので神経内科について詳しくはありませんが、脳の血管や神経についてのスペシャリストと思って頂ければ良いかと思います。特に頭痛に関しては神経内科を受診すると良いと言うことでした。

そして神経内科のある大型病院でMRIやCTを撮り、診察を受けることになったのです。結果からいうと脳の血管などには全く異常が無く心配はしなくて良いということでした。

■視床下部の血管の収縮と拡張

●痛みと吐き気を伴う物質を分泌する

偏頭痛に関してのメカニズムは詳しく分かっていないのですが、どうやら血管の収縮と拡張に関係があるみたいです。脳には視野に関係する視床下部という部分が存在します。その血管がなんらかの要因で収縮そして拡張をする際に痛みと吐き気を伴う物質を分泌するというのが神経内科を受診して説明されたことでした。その際に目が見にくくなったり、キラキラしたものが見えるというのが偏頭痛の前兆でありこれこそが閃輝暗点ということだったのです。

■対策と薬について

●そもそも頭痛と片頭痛は別物

症状については解明したものの、痛みと吐き気に対する処置をしなければ意味がありません。というわけで、処方されたのがこちらのリザトリプタンという薬でした。



ここで一つ覚えておかないといけないことは、頭痛と偏頭痛は別物で薬も違うということです。偏頭痛に対しては市販の頭痛薬では効くことがありませんし、処方箋で出された頭痛薬でも私は効きませんでした。こちらのリザトリプタンは偏頭痛専用の薬で吐き気止めと一緒に飲むことを勧められました。


先日初めて試したのですが、服用してから1時間後には痛みと吐き気が収まり、本当に症状が出ることへの恐怖から解放されたようでスッキリした気分です。

もしかしたらこの記事を読んで頂いている方の中にも熱中症だと思い込んでいる人や、症状が偏頭痛だと気が付かないでいる方も多いのではないでしょうか?そんな方は是非お近くの神経内科を受診してみてはいかがでしょうか。

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